『小顔』になりたいのは日本人特有?
日本では『小顔=美しさ・可愛らしさ』の条件のように思われています。雑誌やテレビの特集でも「小顔の芸能人」「小顔に見せる」「小顔になるエクササイズ」のようなテーマのものは多いです。
サロンのコラムやブログでも、たびたびこのテーマは取り上げて来ました。
リファカラットのような小顔ローラーや超音波美顔器など、様々な美容器具・健康器具も次々と新商品が出てきます。
「小顔になりたい!」
このような傾向は、日本や韓国などのアジア圏特有のものなのでしょうか?
日本人と欧米人の美意識の違い
日本人の女の子は、手を頬に当てて顔を細く小顔に、愛らしく見せるポーズをとります。
このようなポーズは欧米人にはピンとこないようなのです。
欧米人にとっては「顔が小さい!」と言われても、それは「髪が長いね」とか「目が大きいね」「鼻が小さいね」くらいの単なる特徴の一つくらいの感覚だそう。時として『顔が小さい=脳ミソがちいさい』と思われてると勘違いして、気を悪くすることもあるようなので、注意しなければなりません。
もともと手足や首が長めの欧米人が、あまりにも顔が小さいと、頭が首の一部のように見えてしまったり、首は太くないにもかかわらず、小さすぎる顔との対比で首の方が太く見えてしまうこともあります。バランスが大事ですね!
しかし、日本人は顔の造形や表情ではなく、八頭身に近づくほど美しいと考えます。また、スタイルが良く見えて、服を着こなすことを重視します。
その基準が『小顔』です。
小顔に見せるための顔のパーツ
顔の造形の美意識に関しても、日本人は顔の余白を少なく見せたいという傾向にあります。
(もちろん好みはありますが)
●日本人の好みの傾向
*目は二重で大きい方が美しい
*鼻はより高く、彫り深い顔に憧れる
*頬骨の高さや横への張りはない方がいい
●欧米人の好みの傾向
*目の大きさはこだわりがない
*目元・瞼を若々しく見せたい
*小さく細く、コンパクトな鼻がいい
*頬骨はメイクでも強調
日本人がパーツを大きくみせて、余白を少ない顔にしたいのは、立体的な顔立ちの方が、平面的な顔より小さく見える効果があるからかもしれませんね。
小顔のサイズとは
今までは「小さく見せる」という話でしたが、そもそも『小顔』とはなんの基準をもって『小顔』として認識されるのでしょうか。
体重なら慎重に応じたBMI値などの基準があります。顔のサイズも身長や体格によると思われます。また顔は輪郭も大きく関係してくると思います。
一般的に『小顔』といわれる顔のサイズを調べてみましょう。
一般的な顔のサイズの解釈は4つの計測から始めます。
①全頭高…「顎先から頭のてっぺんまでの長さ」 頭身に関係します。身長に応じて、 全身とのバランスが決まります。
②長さ…「顎先から額真ん中の生際までの直線距離」
③頭幅…「頭の横幅で1番広い場所(おでこより下)」人によって違います。頬骨の上やこめかみ辺り
④頭囲…「頭の周囲の長さ(帽子のサイズ)」頭の1番広いところ
日本人の平均
①全頭高:21~22㎝
②長さ: 18~19㎝
③頭幅: 15.3㎝
④頭囲: 54~55㎝
小さいとされるサイズ
②長さ: 18㎝以下
③頭幅: 14.5㎝以下
④頭囲: 54㎝以下
しかし、同じ顔の大きさの人でも、身長が高かったり肩幅が広ければ、小顔に見えます。
ちなみに小顔といわれる芸能人は、
ローラさんが、縦17㎝ 横13㎝
桐谷美玲さんが、縦18.5㎝ 横12㎝
お二人とも身長は164~165㎝くらいだそうです。
桐谷美玲さんは顔のパーツが下に寄ってるので、前髪を下ろすヘアスタイルでさらに『小顔』に見えますね。
髪型や姿勢の良さで、バランス良く見せることは可能です。また顔コリ解消でも『小顔』に見せられます。数字のサイズだけにこだわらず、バランスを大切にしたいですね。